こんにちは。
ネットワーク通信について用語解説をします。
ネットワーク通信用語「LANの通信方式」
LANの通信方式にはEthernet、Token Ring、FDDIがあります。
Ethernet(イーサネット)
CSMA/CD方式を用いて通信を行うネットワーク規格
米国Xerox社のPalo Alto Reserch Center(PARC)にてRobert Metcalfe氏らによって
開発されたネットワーク規格です。
LAN環境において特殊な場合を除き全てEthernetが使われています。Ethernetを使う
ネットワークトポロジーはバス型とスター型の2種類となります。
Ethernetではネットワーク上の通信状況を監視し、他に通信がない時にだけデータ
送信を開始するキャリア・センスという仕組みと、それでも同時に送信をしてしまった
場合に発生するコリジョンを検出仕組みを使って通信制御をします。
この方式をCSMA/CD方式と言います。
CSMA/CD:Carrier Sence Multiple Access/Collision Detection
Ethernetの通信規格は現在高速なものが増えてきています。基本となるのは10BASE-T、
Fast Ethernet規格の100BASE-TX、Gigabit Ethernet(GbE)規格の1000BASE-Tとなります。
「Ethernet」はこれらを全て含む総称として扱われます。
Token Ring(トークンリング)
トークンパッシング方式を使う通信をするネットワーク規格
IBM社が開発したネットワーク規格で、4Mbpsと16Mbpsの2種類があります。
リング型LANで用いられます。
トークンパッシング方式とはネットワーク上の送信権利を示すToken(トークン)という
データを流す方式となります。Tokenで送受信の管理を行います。
この方式ではネットワーク上に常時Tokenが流れています。接続されているすべての
コンピュータはこのTokenを受信し自分宛のデータ有無を判断します。
データがあるときは取得しますが、ないときはそのまま次に流します。
データを送信する場合はTokenが来てから、Tokenの後ろにデータを付けて再度データを
流します。目標のコンピュータに届いたら該当コンピュータはデータを取り出し、
Tokenだけを再度ネットワークに流します。
このように管理することで、Ethernetのようなコリジョンは発生しません。そのため、
ネットワークの通信リソースを効率よく使うことができます。
FDDI(Fiber Distributed Data Interface)
光ファイバーを使用したトークンパッシング方式のネットワーク規格
基本的にはToken Ringと同じですが、光ファイバーを使用しているため、長距離伝送が
可能で、耐障害性に優れています。
まとめ
- LAN環境では特殊な場合以外すべてEthernet
- EthernetはCSMA/CD方式で通信制御
- Token Ring、FDDIはトークンパッシング方式
- Tokenを使用するため、コリジョンが発生しない
- FDDIは光ファイバーを使用
基本的にはEthernetだけ覚えておけばよさそうです。
Token RingとFDDIはおまけ程度にこんなのもあるというのを知っておけばよいです。
それでは今日はここまで
では~
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