こんばんは!
マレーシア長期滞在ビザ(MM2H)の取得要件が大幅に変更されそうです。
元々は1年以上停止していたビザですが、再開にあたり要件が厳しくなっているようです。
まず従来のMM2Hとはなんでしょうか?
そもそもMM2Hって何?
MM2H(Malaysia My Second Home)はマレーシア・マイ・セカンド・ホームの略です。
マレーシア政府が推進している外国人席の人のための長期滞在ビザの事です。
以下のサイトにMM2Hについてわかりやすい説明があったので参考にしました。
少し古い情報で、現在のJPY/RMとは異なるため、日本円換算は読み替えます。
※現在1RMは26.32円
また、マレーシア銀行の預金年利も最近は1%程に落ちています。
MM2Hは現地金融機関に一定以上の定期預金を実施することによって取得できるビザで、
最長10年までの滞在を許可される(滞在中の延長申請も可能)ロングステイヤーに
最適なビザとなっています。
申請条件は豪州等に比べて満たしやすく、50歳以上の方であれば約395万円程度を
マレーシアの銀行に定期預金にて行い、月々27万円程度の収入があれば、現地適格企業を
通じてビザ申請を行うことが可能となります。
しかし移民法改正等により、預金額の引き上げや条件の改正が行われる可能性があるため、
適切な準備を行い、申請条件を満たしている間に取得されることをお薦めしています。
「MM2H」のメリット
・10年以上の長期滞在が可能(申請を続ければ永住可能) ・MM2Hを持っていてもマレーシアに滞在する義務はない ・年齢、スキル、経歴が不問 ・本人以外に家族も適用される ・マレーシアの銀行口座を開設することが可能 ・条件付きでマレーシア国内に不動産物件の購入が可能。住宅ローンの融資も優遇される。 ・マレーシアの物価は安く、税制面も有利であるため、資産運用に適している。 ・専門職であれば週20時間以内での現地就労が可能
このようにメリットが多く最近では取得する人が増えています。日本人も保持者は増えており、
以下のような推移で増加しております。
2002年からのMM2H取得者数のデータ(日本人) 2002 49人 2018 233人 合計 4778人
MM2Hの主な申請条件
50歳以上の方
1)マレーシアの金融機関に15万RM(約395万円)以上の金融機関の残高証明
⇒預金1年後に、自宅の購入・教育・医療目的に限定し、当局の許可後に
5万RM(約132万円)の出金が可能
2)マレーシア国外に月収1万RM(約27万円)以上の収入証明
3)35万RM(約 922万円)以上の 金融資産(銀行預金)
50歳未満の方
1)マレーシアの金融機関に30万RM(約790万円)以上の金融機関の残高証明
⇒預金の1年後に自宅購入・教育・医療目的に限定し、当局の許可後に
15万RM(約395万円)の出金が可能
2)マレーシア国外に月収1万RM(約27万円)以上の収入証明
3)50万RM(約 1,317万円)以上の 金融資産(銀行預金)
その他必須条件
1)医療保険加入:医療保険への加入義務があり、マレーシア国内の認可保険会社を
通して行う必要があります。
2)教育(子供):7歳以上の子供がいる場合は学生ビザを取得し、就学の必要があります。
3)納税:株式や不動産等売却益は課税対象となっています。
※日本より送金される年金については、申請により非課税とすることが可能。
申請までのおおよその流れ
- 移住準備期間(滞在予定場所視察、申請・生活資金の準備:半年~2年程度)
- 申請書類準備期間(申請書類の収集:1~3ヵ月程度)
- 仮ビザ申請の代行(1~3ヵ月程度)
- 仮ビザ発行後渡航し健康診断及び保険の申し込みを行い、必要預金を送金
- 4.が終了後、まもなくMM2Hビザ発給
※上記内容は最新の移民法、もしくは信頼できると思われる情報を元に作成しておりますが、
法律の改正や状況の変化によって実際とは異なる可能性があり、当社がその正確性・完全性に
おいて保証するものではありません。
2021/10からの再開に伴いどんな変更があるのか
取得要件が大幅変更
変更前:1)マレーシアの金融機関に30万RM(約790万円)以上の金融機関の残高証明
変更後: マレーシアの金融機関に100万RM(約2633万円)以上の金融機関の残高証明
★30万RM->100万RMに3.3倍引き上げ
変更前:2)マレーシア国外に月収1万RM(約27万円)以上の収入証明
変更後: マレーシア国外に月収4万RM(約106万円)以上の収入証明
★1万->4万へ引き上げ
変更前:3)50万RM(約 1,317万円)以上の 金融資産(銀行預金)
変更後: 150万RM(約 3,945万円)以上の 金融資産(銀行預金)
★50万RM->150万RMに引き上げ
※ここでいう金融資産は不動産を含まない
MM2H既保持者にも更新時に適用される
以前の要件でMM2Hを取得している人も更新タイミングが来た時には
新しい要件で更新する必要があります。
適用できない場合はMM2H更新不可となります。
かなりハードルが上がり、これからMM2Hで移住しようとしている人にとっては計画倒れになるかも
2021/10に再開予定ですが、元の要件で計画してMM2Hを取得しようとしていた人に
とっては寝耳に水。
一気にハードルが上がったため、計画倒れもしくは延伸することになると思います。
20~40歳くらいでそれなりの資産を持っている人たちが取得しにくくなりました。
このように現在MM2Hでマレーシアに滞在している方にとっても大変な事となりました。
以前の要件でMM2H取得し気ままに暮らしていた人において、資産や収入が3,4倍に
なっているという方は多くないでしょう。
そのため、更新ができなくなり、途方に暮れるかもしれません。
そういった方々に対する補償やサポートはあったほうがいいと思います。
ただし、まだ確定したわけではなく、反対の動きもあるようなので、
何かしらさらに見直しが入ると思われます。
今回はこんなところで
では~
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